ジブリの「君たちはどう生きるか」をみてきた感想

映画館で「君たちはどう生きるか」をみてきた感想を書きます。ネタバレになるので、まだみていない方は読まないでください。
この映画は、予告編などなく、何の情報もなく、まっさらな状態で見た方が楽しめる映画だと思います。

ここ下から、映画の説明と感想になります。

真の人と書いて「まひと」と読む少年の物語です。
時代は第2次世界大戦の頃、父は軍事産業で裕福な生活をしています。母は病になり病院に入院しているときに空襲(?)で病院が火事になり亡くなってしまいます。
映画は、この火事の部分から始まります。
少年が火事の中を肌が焼かれるほどの熱さの中を走り、母を探すシーンがとても印象的で、少年に大きなトラウマを残したことを明示していると感じました。

その後、戦争が激しくなり父と共に母の実家のある地方へ疎開すると、新しい継母(母の妹)が待っていました。笑顔の亡くなった少年に母によく似た継母は、お腹に弟か妹がいるんだよと少年の手を持ちお腹を触らせます。可愛げのない姉の子供と一緒に暮らす女性の気持ち・亡くした母を忘れられない少年の気持ちが複雑に絡み合っていく始まりのシーンです。

母の実家は高台にある旧館でした。
ここでアオサギに出会います。
不思議なアオサギが、ポスターになった顔です。
このアオサギから、ファンタジーが始まります。いつも宮崎監督のこの辺りのファンタジー部分は、夢なのか妄想なのか、人の心と一緒に動き出すのでわからなくなります。今回は、このアオサギが喋るところから不思議なことが始まります。
しかし、今回は子供だけでなく大人も一緒に巻き込まれていくことになります。
どのようなファンタジーなのか、映画をご覧になって楽しんでください。

映画をご覧になった方は、ここまでの背景が美しくも細部がボヤけた水彩画のようになっていることに気がつかれましたか?
サギがいる湖(池?)も美しく描かれていますが、水面は動いています。
ところが、背景の森や山、空の雲は動かない絵なのです。

人物と背景の描き方も違っていました。

ただ、少年が関わる部分、父のダットサンや旧館、駅などはいつものイラストタッチです。

これは、少年の全てに関心を失った心を表しているのかなと感じました。

ファンタジーの部分では、不思議な世界でいくつかの冒険をして、継母を母さんと呼ぶようになり一緒に不思議な世界から脱出してきます。
不思議な世界は、いろんな解釈があると思いますが、少年が亡くなった母を再認識して新しい母を認め前進するためのものだったように感じました。

ラストシーンは、戦争が終わり東京へと戻るシーンで終わります。子供だった少年の心をこの旧館に残し、大人へ旅立つ姿を象徴しているのでしょうか?

多くのユーチューバーの方が、ファンタジー部分で「わからない」とおっしゃっています。ですが、夢と同じでパラレルワールドの世界が理屈が全て通る世界とも限りませんし、少年を初めとした人の心を反映した世界と考えれば、辻褄の合わないことも関係がありません。
不思議なことは不思議ととらえ、結果がどうだったかと考えれば良い映画だったと思います。

すぐに難しく考えたがる大人よりも、分からない事は分からないで済ますことができる子供たちにこそ見て欲しい映画かもしれません。

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