だいぶ前のことで、すでに古い話になっているのだが、とても良い映画だったので記録しておこうと思う。
夜の7時からの上映という遅い時間のスタートで、3時間という長い時間だったのだが、長さを全く感じなかった。間延びすることなく、次から次へとテンポよく話が進んでいく。人一人の人生なのだから3時間という時間にまとめるには無駄なシーンを削らなければ収まらないとはいえ、よくここまでうまくまとめたと思う。
原作者の吉田修一が黒子になって歌舞伎界に身を投じ、3年間をかけてかきあげた渾身の作。李相日監督がメガホンを取って吉沢亮が主役を努めた傑作だと思う。
吉沢亮とその子役を演じた黒川想矢の歌舞伎の演じ方が、鳥肌モノだった。
正直言って、素人目には才能がない方の横浜流星が演じた歌舞伎も素晴らしく思えた。役者陣の尋常じゃない努力が伺いしれた。
歌舞伎なんて見たこともないし、どんなものかもよくわからない。けれど、そんなことは関係なく映画が始まってすぐに、映画の世界に引き込まれてしまう。
そんなにたくさんの映画を見るわけじゃないが、最近では記憶にない傑作ではないかと思う。
この映画は面白いだけじゃなく、歌舞伎という日本固有の素晴らしい芸術を再認識できる、日本人で良かったと思える映画です。
もし、まだご覧になってない方がいたら、ぜひご覧ください。
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